誤解している人が多い北九州の解体補助額の算出方法
誤解している人が多い北九州の解体補助額の算出方法
北九州市では老朽化した空き家等の除却に要する費用の一部が助成金によって補助される制度がありますが、補助額の算出方法を誤解されているお客様や業者も多く、期待していた補助額を得られずに困惑される方も少なくありません。
正しい補助金の算出方法を把握し、実際にどの程度の補助額が得られるのか確かめておきましょう。
▽目次
二通りの解体補助金額算出方法
北九州市老朽空き家等除却促進事業の補助金には二通りの算出方法があります。
除却に要する額から算出
解体事業者等の見積額を基に算出する方法です。 見積もり金額(消費税及び地方消費税を除いた)の1/3が補助額となります。
市が定める基準額から算出
市が定める基準額( =12,000(円/m2)×延床面積(m2) )の3分の1が補助額となります。 どちらの算出方法の場合も上限金額は50万円とされています。
補助額を50万円と誤解している人が多い理由
上記にも記載した通り、補助金の上限が50万円と書いてあるだけで「50万の補助金が出る」訳ではありません。
また一番勘違いしてしまうポイントとして、
上記の二通りの算出方法でどちらも計算した上で比較し「いずれか低い額を補助する」
という項目を見逃している方が多く見受けられます。
解体工事では150万円以上の費用を要することも多く、「見積り金額の1/3」という箇所だけで判断すると
「50万円の補助額が受け取れる」と思ってしまう事も多いのではないでしょうか。
補助額算出の例
例)30坪(延床面積)の木造家屋解体工事で見積金額が135万円の場合
a.解体工事の要する費用(見積金額)135万円の1/3
1,350,000÷3=450,000円
b.市が定める基準額( =12,000(円/m2)×延床面積(m2) )の3分の1
12,000×(30坪=99㎡)÷3=396,000円
この場合、bの市が定める基準額で算出した金額の方が少ないため
実際に補助金として受け取れるのは39.6万円となります。
敷地内に複数の家屋がある場合
所有している敷地内に二棟以上の複数の家屋がある場合、それぞれの家屋に上記の算出方法が適用されます。
家屋一軒につき上限が50万円となる為、複数の家屋をまとめて解体する場合は50万円以上の解体補助額を受け取ることができます。
複数の家屋を解体する場合は、解体業者からの見積金額は一軒ずつ分けて出してもらいましょう。
まとめ
これから補助金を申請される予定の方は、まず解体業者に見積相談をしてみてください。
見積金額と延床面積のそれぞれの算出方法で割出し実際に受け取れる補助額を正確に把握した上で予算や計画を立てましょう。
(延床面積は解体する家屋が建っているエリアの法務局で建物謄本をもらうことで確認できます。)
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